2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
缶コーヒーを飲み干し、バスルームで顔を洗っていると、もう一つのカードキーでドアを開けて松が1211号室に入ってきた。 「おはよう!やっちゃん。よく眠れた」 朝からこのテンションだ。高血圧の奴が羨ましい。 「まーボチボチの」 朝は機嫌の悪い俺は低い…
携帯電話のアラームで叩き起こされる。ベッドサイドの時計は7時30分を指している。隣のベッドには昨日の昼前に律儀に現れたザキが眠っている。ベッドの下の床には平井が一昨日と同じ格好で転がっていた。それを見ても俺は何も感じない。麻痺してるのか、それ…
駅の構内にあるコンビニはもう閉まっていた。俺は一人毒づいて真冬の夜中の街に歩きだした。5分も歩いてないが、1時間以上歩いたような気分だった。コンビニに入ると店内の暖気に身体も脳ミソも弛緩した。急に1211号室に戻るのが嫌になった。しかし戻らない…
ザキを駅近くの駐車場まで送り、ステーションホテルに戻った。平井の待つ部屋に戻るのは憂鬱だったが、戻らないわけにもいかない。俺はエレベーターを待つ間中ずっと憂鬱だった。 1211号室にカードキーを挿してドアを開けた。かすかなアンモニア臭が鼻をつく…
金は豊富にある。何でも好きな物が食えそうだ。恥ずかしながら50万もの大金を持って歩くことは始めてだった。俺もザキももともと貧乏人なんで、金のかかる食事なんてとったことがない。さんざん悩んだあげく、駅の近くの小汚い焼肉屋に入った。 ホルモンとカ…
1211号室に戻ると、松と平井はルームサービスの夕食をとっていた。俺達の分はなさそうだ。俺はベッドの上に買ってきた下着を放り投げた。 「やっちゃんも何か食う?」 松は悪びれなく聞いてきた。 「俺はまだいいや、後でザキと何か外に食いに行くわ。あの金…